
▼第10回「プロのヘアカウンセラーに聞く髪や頭皮の疑問・質問」
髪は夜洗った方がいいですか? それとも朝の方がいいですか?
また洗いすぎるとよくないって聞きますが本当ですか?
また洗いすぎるとよくないって聞きますが本当ですか?
夜洗うのがベストです。朝シャンすると確かにすっきり目覚め、髪もサラサラで気持ちがいいものですが、実は朝晩と1日2回の洗髪が髪にとっては大変問題です。 洗髪すると頭皮を保護する皮脂が取れてしまい、皮脂が再度行き渡るまでに多少時間がかかります。1日に朝晩2回も洗髪をするという事は皮脂を必要以上に取り過ぎているわけです。
また、朝シャンプーは髪の毛のお手入れがおろそかになってしまいがちです。髪の毛の洗い方が不十分になり、シャンプーやコンディショナーのすすぎも適当に終わらせるようになってしまいます。そしてその状態のままドライヤーで乾かすと頭皮や髪に残されたままのシャンプーなどがそこで固まってしまい頭皮も髪も相当のダメージを受けることになります。
また髪の毛は夜育つと言われています。そのため頭皮や髪の毛のその日一日の汚れはその日のうちに落としてから眠るのがベストです。
頭皮(地肌)も肌の一部 です。整髪剤や酸化皮脂等々を残したまま眠るのは、メイクをした肌のままで眠ることと同じです。つまり、朝より比較的時間にゆとりのある夜に、地肌も肌の再生時間にそなえて、清潔な状態で睡眠出来る様にしましょう。
ブラシは頭皮を刺激するものがいいと雑誌で読みましたが、プラスチックとか豚の毛とかいろいろあってわかりません。どんなブラシを選べばいいですか。
ブラッシングはヘアケアの基本です。「髪のお手入れ」というとシャンプーやトリートメントだけと思われがちですがヘアケアの基本はブラッシングなのです。ブラッシングは髪のホコリや汚れを取り除き、髪を清潔に保ちます。
またブラッシングの際の頭皮への刺激はマッサージとなり、頭皮の血行を促進、髪の成長を促します。丁寧にブラッシングされた髪は本来のツヤを取り戻ししなやかになります。
但し、髪に大敵である静電気には気をつけて下さい。プラスチックブラシを使ったときに発生する静電気は、数万ボルトにもなるといわれています。静電気は髪を伝わり毛穴の奥の毛乳頭に達し、そこで気泡を発生させます。これが続くと毛乳頭の働きが悪くなり抜け毛を引き起こすのです。天然素材である猪毛・豚毛のブラシは静電気をあまり発生しませんので安心して使えます。
またゆっくりと繰り返しブラッシングすることで髪をきれいに整え、髪が持つ本来のツヤを実感できます。枝毛・切れ毛も防げます。手早くスタイリングできるプラスチックブラシも便利ですが、髪のことを考えれば天然素材である猪毛・豚毛ブラシが優れています。
枝毛や切れ毛が目立つのですが、自宅のシャンプーやトリートメントで修復できる方法はありませんか?
ヘアスタイルを決めたいと、ドライヤーやコテで頑張る方ほど、ヘアダメージが気になりますよね。健康な髪は、キューティクルが何層にも重なり合って、内側のコルテックスやメデュラと言われる部分を守っています。しかし、ヘアカラーやブリーチ、パーマ、ドライヤーの熱、乱暴なシャンプーやブラッシングといった刺激が加わると、表面のキューティクルがめくれあがったり、はがれたり、キューティクル層の間に隙間ができてしまうのです。こうなると、髪の表面で光が乱反射するため、大切なツヤが失われてしまいます。
また、キューティクルがはがれると、外部からの刺激に対する防御機能が低下し、髪のダメージが急速に進行してしまうのです。カラーやパーマも含め髪の毛に負担をかけて傷めてしまった髪の毛は自然に治癒することはありません。傷んだ部分をカットしてこれ以上悪化しない様に対処頂くしかありません。
すでに傷んでしまった髪の毛には栄養補給などケアが必要ですね。日常のスタイリングの際に、洗い流さないトリートメント等を使用し、髪を保護して差し上げてください。また、ドライヤー使用の際、高温で長時間熱を当てない様にして下さい。それから自然乾燥もNGですよ。
健康でキレイな髪を維持するために、食事や生活習慣など気をつけることがあれば教えてください。
髪の毛にとって重要なことは十分な睡眠と生活習慣、規則正しい食生活が必要となってきます。睡眠不足を続けていると髪の毛はパサつき、ツヤを失ってしまいます。また食生活が偏っていると薄毛や抜け毛を招いてしまいますのでバランスの良い食生活を心掛けることで育毛や抜け毛予防となるのです。特に髪の毛の成長にはビタミン・たんぱく質・ミネラルを摂取すると効果的ですよ。
また忙しくてコンビニ弁当やファーストフード、インスタント食品などで済ませている人も多いでしょう。髪にはケラチンというたんぱく質から構成されています。このような食事は栄養が偏ってしまい体はもちろん、髪の毛にも悪影響です。
女性によくありがちですが、ダイエットによる栄養不足は十分なたんぱく質を摂取することができません。結果、髪の毛が細くなってしまい薄毛を引き起こしてしまうということがあります。頭皮や髪の毛にとって食生活は大変重要ですのでバランスのとれた食生活を送るよう心掛けましょう。
母親が抜け毛で悩んでおり、私も最近抜け毛が多くなってきました。薄毛って遺伝するものですか? また、自宅でできる抜け毛対策があれば教えてください。
男性だけに限らず、抜け毛や薄毛に悩む女性が増えております。女性の場合、遺伝によって髪の毛が薄くなるという事は多くはありません。但し、代々、髪の薄い家系にあってもしっかりとした髪を持ち続ける方もおられますし両親や兄弟はフサフサなのに自分だけ髪が薄くなってしまうといったケースもしばしば見受けられます。
つまり、脱毛を引き起こす要因に対しての耐性がある人とあまりない人という体質的要素が遺伝するだけで脱毛症そのものが遺伝される事はありません。それは全く同じ環境で生活しているにもかかわらず花粉症になる人とならない人がいるように、それぞれの髪に対するキャパシティーに個人差があるためです。ですから、脱毛しやすい因子を持っている人が何一つケアをしなかったり逆にマイナスの要因を重ねたりすればいとも簡単に髪は薄くなってしまいます。
年齢相応の毛量を維持する事は可能です。ヘッドスパによる頭皮ケアは、頭皮の汚れを取り除く頭皮クレンジング、綺麗になった頭皮を保湿、そして潤った頭皮を引き締めます。この様な頭皮ケアにより、頭皮のターンオーバーが促進され、将来の美しい髪を育てる健康な土壌が作られます。その為にも、抜け毛の4大原因『遺伝』『皮脂分泌過剰』『血行不良』『ストレス』等々の負荷がご自身にかかっているのかをお知りになるのも必要ですね。そして、ご自宅ケアでは、ご自身の抜け毛の原因に合ったスキャルプケアをする事が大切です。
朝にシャンプーをしても、お昼頃には頭皮の臭いが気になります。
臭いの原因や対処法を教えてください。
臭いの原因や対処法を教えてください。
頭の臭いは気になるものですよね。先ずは臭いの原因を見つけることが大切です。
原因の一つにフケがあります。脂漏性のフケになったり、頭皮の細菌の繁殖による炎症などで臭いが強くなることがあります。
また、洗髪した際にシャンプーやコンディショナーの洗い残しがあったり、頭皮の皮脂が多く、その皮脂が酸化して臭いが生じたりします。
対策としては、洗髪の際のすすぎの時間を長くしてみてください。また、酸化皮脂をしっかり除去することも意識して行ないましょう。 しかし、皮脂を取り過ぎないように気を付けましょう。シャンプー時の頭皮への刺激が強くないかも気にしてみてください。 そして、シャンプーの後は髪の毛をしっかりと乾かしましょう。
髪の毛が湿っていると雑菌も繁殖しやすく頭皮の臭いの原因にもなりかねません。改善がなかなか見られない時はヘッドスパなどにご相談してみてください。また、キューティクルが傷んでいると、髪に臭いが入り込んで取れにくくなるので、ドライヤーの熱風の当てすぎや洗髪のしすぎや洗浄力が強いシャンプーの使いすぎにも気をつけて下さいね。
春先になるとかゆみやフケが出てしまいます。
フケには種類があると聞きますが、種類によってケアの仕方は変わりますか?
フケには種類があると聞きますが、種類によってケアの仕方は変わりますか?
フケには、脂漏性のフケと粃糠性のフケの2種類に分けられます。粃糠性のフケ乾いたフケであり、頭皮が乾燥していることで生じるものです。白く細かい角質がパラパラと落ちるもので、若い方に多い乾性のタイプのフケになります。要因としてはビタミンの欠乏や皮脂の取りすぎなどです。対策の方法としては、シャンプーなどを使った洗髪は、毎日行なうのではなく、一日おきに行なうと良いそうですね。
シャンプーなどを使った翌日の洗髪は、お湯だけを使用して洗うといいそうですよ。また、シャンプーは約10倍程度、薄めて使うといいようです。この場合は、皮膚科などの医療機関で相談される事をお勧めします。フケ症である期間が長くなると、ヘアーサイクルが短くなってしまいますので気をつけて下さい。
脂漏性のフケべたついた脂性のフケであり、皮脂の分泌の多い方にみられるものです。頭皮の部分にへばり付いていたり、かたまりとなって落ちてきます。頭皮には、適度な皮脂が必要ですが、皮脂が過剰になると髪や頭皮などに悪影響を与えます。べたついていてフケが取れにくく、毛穴に残り毛穴を詰まらせて髪が生えるのを妨げるため注意が必要です。
またこれが角栓となり、抜け毛の原因にもなります。脂性のフケの要因としては、身体の新陳代謝の不良や血行不良やホルモンバランスの乱れなどによって皮脂が大量に分泌されたり、脂っこい食べ物を多く摂ることなどで起きます。脂漏性のフケをそのままにしておくと、頭皮の細菌の繁殖によって炎症を起こすこともありますので注意しましょう。こういった方はヘッドスパでの頭皮ケアが有効ですよ。
髪を早く伸ばしたいのですが、頭皮をケアすれば早く伸びますか?
残念ながら、早く伸ばす方法というのはありません。人間の髪の毛が伸びるスピードは決まっているからです。早くはないですが少しだけでも伸ばす方法がありますよ。
【1】食生活
食事のバランスには気を使いましょう。髪の毛の主な原料はタンパク質です。さらに新陳代謝を活発にしてくれる成分が亜鉛ミネラルです。亜鉛ミネラルを摂取し新陳代謝が良くなれば血行促進ですね。これらの栄養を補給することが髪の成分を作り出してくれます。
摂取は必要ですができるだけ食事時間にも気をつけましょう。毎日、できるだけ同じ時間帯に食事をすることも大切です。
【2】睡眠
睡眠は髪の毛にとって大変、大事なことなのです。睡眠を十分にとりましょう。
そして就寝時間は●時、起床時間は○時というように時間をきちんと決めておきましょう。そうすることで体が自然と就寝時間と起床時間を覚えてくれます。体に覚えさせるくらい毎日のリズムを作ることでより一層、効果的となりますよ。
また、出来るだけエステタイム(細胞活性化の時間)22時~2時までの間に睡眠していることも大切です。
【3】ストレス
ストレスを感じると人間の体は反応することを知ってますか? ストレスを感じると体内の血管が収縮します。そして血液の循環が悪くなります。そうすると・・・髪に栄養が行き届かなくなってしまうのです。
同じようにタバコも血管を収縮させてしまいます。禁煙は無理!という人は本数を減らしていくようにしていくといいですね。
【4】毛先をカット
月に1回は毛先をカットするようにしましょう。
早く髪を伸ばしたいのにカット?!という人もいらっしゃるでしょう。
これには理由があるのです。
髪の毛は5㎝から7㎝の長さを超えると成長が遅くなります。ですので毛先を少しカットすると髪の成長する早さは元に戻るというわけです。成長が遅くなってしまったら髪をカットし、成長が早くなるようにするということですね。
髪を早く伸ばしたい!という人は以上の項目を試してみて下さい。
髪をやたらと早く伸ばすという方法はありませんが、近道にはなるでしょう。
髪が年々細くなってきたような気がします。
同時にコシも感じられなくなり……太くするにはどうすればいいでしょうか?
同時にコシも感じられなくなり……太くするにはどうすればいいでしょうか?
頭皮は「髪を育てる大地」に例えられます。髪が薄くなると一本一本の髪が細く軟らかくなってきます。これは頭皮が硬くなることによって頭皮のすぐ下にある毛根を網の目のように取り巻いている毛細血管の数が減って少なくなり血液によって送り届けられている「髪の材料になる栄養」が不足することによって起こります。
髪の素になる栄養が十分に運ばれてこなくなるわけですから当然、太毛でハリのある元気な髪やきれいな髪を保つことができなくなります。
髪を常にきれいな状態に保つためには一日に最低でも15分から20分は頭皮をきちんとマッサージしましょう。血行促進に特化した育毛剤によって、毛根の周囲にVGEF(血管増殖因子)が集まってきて、新しい毛細血管がどんどん造られて増えるのも有効です。そうなると、よりたくさんの栄養が頭皮と毛根に送り届けられてきます。ヘアケアはその後の新しく生まれてくる髪の毛を大きく左右しますので、年齢にとらわれず、お顔のスキンケアと同等の頭皮ケアがお勧めです。
いつも同じところで髪がうねるのですが、スタイリング以外に直す方法はありますか?
根本的なお話になりますが、健康なヘアーサイクルの毛髪を維持できるように心がける事です。
太くしっかりした毛髪は、ハリとコシのある美しい艶を生み出します。この様な髪には、うねるとゆう悩みはありません。
また、クセ毛の原因としては、毛根のねじれや歪みをはじめ、さまざまなものがあります。栄養が偏っている場合に、髪の毛の状態が変化して、クセ毛になることもありますので注意しましょう。

